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絵本 Liars(ライアス)の森 橋本真里 展覧会
絵本 Liars(ライアス)の森 橋本真里 展覧会
橋本真里さんの個展 絵本「Liarsの森」へ行ってきました。

会場には絵本はもちろん、絵本には出てこないLiarsの森の様子が描かれたパネルを見ることができたり、イメージイラストやことばの走り書きを集めてつくられた”みのむし”が飾られていて、それらが自然とこの空間の中へと招き入れてくれます。入り口からいちばん奥の壁には、木枠の額に入れられた絵本の原画たちが整然と並べられていて、一枚一枚をじっくりと間近に眺めることができました。絵本に刷られた時とはやはり違う雰囲気があって、森のにおいや熱、湿度のような、森のほんとうの様子が伝わってきたように感じました。

「Liarsの森」という場所は、その森の住人たち曰く、「こどもたちのうそでできた森」なのだそうです。とっても大きな引き出しの木があったり、くもの仕立屋たちがいたり、傘のこうもりが空を飛んだり…。原画から感じるそんな心地の良いうその場面に、いつの間にか子どもの頃の自分の「うそ」にも名前を呼ばれたような気がしました。あの頃、私のベッドの周りには海があったなぁ、なんて。

絵本の中の男の子と同じように、私もそんな「Liarsの森」へと行き来していたはず。物静かに、ゆっくりと語りかけてくるようなこの原画を眺めていると、そんな思いはますます強くなっていくのです。

この部屋の中央にある古ぼけた机に向かい、橋本さんはLiarsの森を紡ぎつづけていました。男の子のあたらしい「うそ」を読むのも楽しみだけど、私のそばの、あのLiarsの森へと旅するのも良いかもしれない、とそんなことを思いました。


橋本 真里
幼少から絵を描きはじめ、京都造形芸術大学・OPUS DESIGN SCHOOLで幅広くデザインを学ぶ。書籍やTシャツのグラフィック制作に関わりながら、イラストレーションをメインに活動中。
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