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creator's seminar
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ゲストに「design plex」のアートディレクター長氏、ghs web graphicaの池越氏、Nendo graphic squadの藤本"ANI"氏、power graphixxの半澤氏、斉藤氏を迎え、デザインの現場の声をリアルに語っていただきました。
当日は快晴。若手クリエイターを代表する面々がゲストとあってか、100名を越える参加者が来場。司会の進行で簡単な自己紹介の後、まずはpower graphixxの映像作品を、会場に設置されたプロジェクターで紹介。VibeのステーションID、CSサッカー番組のジングルなど、目を見張るクオリティの高さに、会場からは感嘆の声が。ゲストに対する「現在に至る経緯は?」の問いに、「プロダクションを経てからフリーに」という声があがる中、power graphixxは違った。建築系大学に通っていた彼らは、デザインの教育を受けず、いきなりフリーの道に。「最初はトンボも知らなかったんですよ(笑)。なので、仕事をしながら独学で覚えていったという感じです。」現在の作品のクオリティからは想像できないが、そこに至るまでには相当な苦労があったはず。
  仕事をする上での悩みについて、藤本氏は「Nendoっぽくってよく言われるんですが、どうすればNendoっぽいのかよく分からないんですよね(笑)。〜っぽくってなったら終わりじゃないですか。何にも似てない意表を突いたものを作らないと面白くないと思うので。それで毎回追い詰められながら仕事してます。一人でやっているので、そこで結果を出さないとおしまいですからね。」これは長氏の「フリーは常に背水の陣」という言葉と共に、フリーのクリエイターの厳しさを物語る。
  休憩を挟み、ghs web graphicaの池越氏の作品紹介で第二部開始。FM802のステッカーや、任天堂のパッケージ・デザインなど斬新なグラフィック・デザインを次々と紹介。唯一関西をホームグランドにする池越氏のデザインは、ここ大阪では馴染み深いものばかり。「時間的にタイトな部分もありますが、苦心の末いいアイデアが生まれたときは嬉しいですね。」ここで、最後のNendo graphic squadの作品紹介を前にして、痛恨のマシントラブル。結局作品紹介は断念されたものの、藤本氏の「さっき東京から来て、地下鉄の本町駅の天井にライトで 「HOMMACHI」って書いてあるのを見て、大阪に来て良かったと思いました(笑)」とのコメントで、場内の雰囲気もほぐれた様子。
  仕事上の新たな展開というのは今は考えていなくて、今年は自分の作品をつくったり、旅行に行ったりすることにもっと時間をさこうかなと思っています。僕の仕事は「おまかせ」が多いので、それに対するネタ作りの意味も含めて。アウトプットばっかりで、インプットがない状態が続いていたので、ちょっと補給していきたいなと。桜が咲けば見に行って、紅葉があれば見に行ってという、至極普通の事をしようと考えています。(笑)今までは「自然」と縁がない人間だったので。見ての通り部屋の中プラスチックばっかりですしね。(笑)そうすることで得たものを、仕事や自分の作品にフィードバックしていけたらと考えています。
  デザインすることの喜びと苦悩が、第一線で活躍するゲストの口から語られることにより、リアリティ溢れるものとなって参加者に届く。最後に語られた長氏の「ここでしゃべっている皆は、寝ないで作品を作ったりしている。そうやって前に進んでいる人がいる以上、彼らを追い越すぐらいの気持ちでがんばって欲しいですね。」というコメントは、参加者の胸に強く残ったに違いない。
長 健司
kinds art associates
「ここでしゃべっている皆は、寝ないで作品を作ったりしている。そうやって前に進んでいる人がいる以上、彼らを追い越すぐらいの気持ちでがんばって欲しいですね。」

●MESSAGE after the Seminar
フリーでやって行くにせよ、事務所に勤めたまま自分の道を探すにせよ、前向きな姿勢を持つ皆さんの顔を見て、こちらも気持ちを新たにできました。双方にとって貴重な時間だったと思います。ありがとうございました。
池越 顕尋
ghs web graphica
http://www.gwg.ne.jp
「時間的にタイトな部分もありますが、苦心の末いいアイデアが生まれたときは嬉しいですね。」

●MESSAGE after the Seminar

プロダクションで、イロイロと経験を積んでから、自分でやろうとした方がいいと思います。ボクも早すぎたと思いますので、同じ思いをしないようにと思いまして。ボクにとってもいいセミナーになりました。ありがとうございます。

藤本"ANI"健太郎
nendo graphic squad
http://www.nendo.com
「〜っぽくってなったら終わりじゃないですか。何にも似てない意表を突いたものを作らないと面白くないと思うので。それで毎回追い詰められながら仕事してます。一人でやっているので、そこで結果を出さないとおしまいですからね。」

●MESSAGE after the Seminar
僕が大事だと思うのは、いつでも「何か新しくて面白い事をやってやろう」という気持ちを持つという事。見た事ないもの、聞いた事ないものが自分の中から生まれてくるときの快感が一番気持ちいい、と自信を持って言えるような人が、「クリエイター」なんだと思います。意外に簡単な事なんだと思います。
半澤 雅仁
power graphixx
http://www.power-graphixx.com
「建築系大学に通っていて、そのままフリーになってしまったんで、最初はトンボも知らなかったんですよ(笑)。なので、仕事をしながら独学で覚えていったという感じです。」

●MESSAGE after the Seminar

人前で話すのはあまり得意ではなかったので、久々の緊張感がとても心地よかったです。フリーで活動していると、普段の慣れきった生活サイクルになかなか喝が入らなくなります。今回のセミナーは今まで自分がやってきたことを客観的に考える良い機会になりました。こうした場を設けて下さったOPUSの方々、会場に足を運んでくれた皆さんに感謝です。

斉藤 順也
power graphixx
http://www.power-graphixx.com

●MESSAGE after the Seminar
今回のセミナーでは、自分自身いろいろと再認識でき、勉強させて頂きました。同業者の話も聞けて楽しかったです。プロセスこそ人それぞれなのかも知れませんが、やりたいことを実行できる場を自ら構築していくという部分は皆共通して持たなくてはいけない問題なのかもしれません。これからも、頑張ってください。
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